気を付けて!プールで流行る感染症②

皆様こんにちは(^^)/
前回に続き、プールで流行る感染症についてご紹介します。
プールでは様々な菌がはやることが分かりましたが、では、プールに入ること自体はいいのか、悪いのか検証しましょう。

「プールに入ってもよいか?」という質問に対し、これまでは園や学校によって基準がまちまちでしたが、日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚科学会では2015年5月、上述の4つの皮膚感染症について、統一見解を出しています。

日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会の見解
これによると、とびひ以外は「プールに入ってもよい」ということになります。いずれも「プールの水ではうつらない」としながらも、とびひだけがNGな理由については、「黄色ブドウ球菌は感染力が強く、直接接触による感染や、保菌者からタオル、プラスチック製品、木材などを介して間接的に感染拡大をきたしうるため、治癒するまでタオル・ビート板などの共有を含めプールの使用は禁止すべきである」としています。一方、みずいぼに関しては、皮膚と皮膚が接触したときや、タオルや浮輪、ビート板などを介して感染することが知られていますが、「通常のプールでの活動で皮膚が直接病変部に接触することにより感染がおこる可能性は低い」と考えられています。

実際に、プールで友だちと触れ合ったり、浮き輪やビート板を共有したりしないことが現実的かという指摘もあり、「とびひはNG、みずいぼはOK」という見解については、専門家によって意見が分かれるところです。

いずれにしても、子どもの肌に異常がある場合は、症状を悪化させたり長引かせたりしないためにも早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けさせること。そして、感染を広げないように、園や学校には症状と治療の状況を正直に伝えることが大切です。子どもたちが安心してプールを楽しめるように、早めの対処を心がけましょう。