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食中毒にご注意ください①

皆さんこんにちは(^o^)/

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今、SNSでポテトチップスロスが話題になっていますね。
お花見には欠かせないお菓子ですが、ジャガイモ不足のため販売休止が相次いでいます。
そんな中、ジャガイモの家庭菜園が流行りだしているようです。
ジャガイモの芽に毒があるという話を聞いたことがある人は多いと思います。でも毒があるのは芽の部分だけではないことをご存知でしょうか。
さらに、ジャガイモの毒素は熱に強いという特性があるので、火を通したから安心というわけでもありません。今回はジャガイモが持つ天然毒素について紹介します。

­■ジャガイモの天然毒素とは?

厚生労働省の発表によると、2009年から2013年の間にジャガイモの天然毒によって病院へ運ばれた事故が毎年数件ずつ起きています。食中毒というと、腐食の進みやすい夏場や卵によるサルモネラ菌などをイメージすることが多いと思いますが、とても身近な野菜のジャガイモからも起きることがあるので、ぜひ頭に入れておきたいものです。

・ジャガイモの天然毒素
ジャガイモには芽の部分だけではなく、光に当たって皮がうすい黄緑~緑色になったジャガイモには毒素が多いので十分に注意をする必要があります。
毒素というのはソラニンやチャコニンという物質のことを言い、体重が50㎏の人の場合、50㎎のソラニンやチャコニンの摂取で、中毒症状を起こしうると厚生労働省はまとめています。150㎎以上の摂取では命の危険もあるといいます。­

■家庭菜園のジャガイモには注意を
実は、ジャガイモの自然毒に関しての事故は、ほとんどが学校で起きています。校内の菜園で栽培したジャガイモを調理して食べたことによる事故です。
市販のジャガイモには芽が出にくくなるような処置が施されているのに対し、校内や家庭菜園ではそのような処置がされないので、ソラニンやチャコニンの含有率が高くなることが考えられます。ジャガイモを栽培する場合、次の点に気をつけましょう。

・イモの部分が土から出て光にあたることがないように、十分に土を盛るようにする。
・光に当たって皮がうすい黄緑~緑色になったジャガイモだけでなく、小さいジャガイモにもソラニンやチャコニンが多く含まれるので、収穫して口にするのは十分に大きくなったジャガイモだけにする。
・収穫したジャガイモはなるべく早くに消費するようにする
・保管は涼しくて光の当たらない場所でする

­ジャガイモ以外にも、自然毒をもつ植物は多くあります。例えば、モロヘイヤの種、梅干しや梅酒に利用される青梅、未調理の白インゲン豆などは有毒で中毒症状を起こす可能性があります。また、ぎんなんの外果皮では、接触性皮膚炎を起こすこともあるので、注意しましょう。

­食中毒対策・衛生対策には「ステリパワー」
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